第2回 みどり市民フォーラム。第2部:地域で活躍する3人の「まゆみさん」のご紹介
有限会社山本商会 代表取締役
庭山真由美氏
十日市場で職人さん向けの作業工具を取り扱う山本商会を経営。
株式会社オズアカデミー社長兼選手女子プロレスラー
尾崎魔弓氏
保育士の資格をもちながら、女子プロレスラーとして活躍している。
新宿を拠点に月1回試合を行う他、地方にも遠征に出向くなど全国で活躍している
ロイヤル・ミュー株式会社代表取締役
小宮真弓氏
幼稚園の給食を基軸に日本航空でCA向けのお弁当などの提供を展開。
山本商会さんで販売されている商品紹介
現場バック:通称現バック
機能性の高いバックを紹介。
- 安全靴・ヘルメット・仕切りがありノートパソコンもはいる
- 軍手・ドリル・充電式小型掃除機
一般の方にも利用してもらえるよう、手袋や靴下、長靴なども販売している。
ネット販売はサイト名:道具帝国でも展開
保育士の資格をもちながら女子プロレスラーとしても第一線で活躍する尾崎氏は30代に幼少期からの夢であった保育士の資格取得に向け努力を重ねてきた。17歳でプロレスの世界に飛び込んだ尾崎氏は、はじめに高校卒業の資格を得ることからはじめたと言う。
プロレスラーとして活動を行う傍ら、月曜から金曜まで高校に通い当時10代の級友に勉強を教えてもらい卒業をした。今でも当時お世話になった級友には感謝していると話す。
その後、保育の専門学校に通いトータル10年かけて保育士資格取得。
次なる夢は保育園の運営を行って園長になることだと尾崎氏は話す。
斉藤氏よりアスリート選手も今後は引退後のセカンドキャリアが大事で、その支援をする団体を設立したいと話す。
食の世界で活躍する小宮氏は、幼稚園給食を15年ほど扱い、献立構築から調理まで日々400食の給食を作っている。子ども達に提供する食事を調理する際には、下処理をしっかり行い子ども達が苦手な食材でも口にしやすくなるよう工夫を施している。食事の提供では見た目をとても大切にしていると話す。「全体的な彩りが、よろしくないと食が進まない。これは大人もですが子どもはもっと明確に出ますね」と語る。小宮氏が提供する食事は、「いろどり」が美しい。
これまで、食品会社から始まり特別養護老人ホームでの食事の提供や仕出し弁当屋にて、社員食堂、学生食堂など幅広い年代の方への食の提供を経てきた。現在は幼稚園の給食に携わっている他日本航空でCA向けの仕出し弁当の提供を扱っている。
幼少期から調理師への夢を抱いていた小宮氏は父に相談をしたところ、「女の子だから調理師より栄養士になった方が良いのでは」との父の勧めもあり栄養士の道へ。その後栄養士の傍ら調理師の免許も取得。
平成31年緑区は港北区から分区して50周年を迎える。
記念すべき年を迎えるにあたり、各所では様々なプロジェクトが計画されている。
3人の方からも、緑区の魅力や課題について伺った。
庭山氏「緑区十日市場で生まれ育ってきたが、緑区は緑や田んぼも多く夜になるとカエルの鳴き声が聞こえたり蛍が飛んでいたりと風情がある」
斉藤氏「横浜市18区ある中でもっとも緑が多い区です。近隣には梨農家の方も多く横浜名産の浜なしを作っている農家の方も多数点在しています。」
庭山氏「小学生の頃は、まだ十日市場駅が無く当時は長津田が最寄り駅だったが、昭和54年に十日市場駅が開設されてから若葉台が発展し人口も増加。それに続き、URが運営する十日市場ヒルタウンが建設され駅前にはダイエーやローゼンができるなど、駅の完成と共に街は大きく発展を遂げました。」
斉藤氏「十日市場の昔の写真をみると変りすぎて分からないくらいですよ」
十日市場ヒルタウンは横浜でも有数の市営住宅であるが、最近では高齢化が進みひとり暮らしの高齢者の方も目立つ。日本全体が高齢化が進む中、ある地域では住宅の空き部屋を利用して近隣に住まわれている方々へ一食分を提供するプロジェクトがスタートしたという。
庭山氏「このような取組みを高齢化が進んでいるヒルタウンにも導入したら、その場所が高齢者が気軽に集える居場所なるのではないかと斉藤先生に提案しました。」
斉藤氏「これからの時代は、高齢者が気軽に集える居場所作りが重要な課題。実現に向け考えていく必要がありますね。」
尾崎氏「緑区に居住して20年以上となります。都心や地方から帰ってくると鴨居の河川敷はホッとする地元スポットです」
斉藤氏「緑区は蛍が見られたり緑が多く、このほどよい田舎感に安心される方が多いんですよ。この良さは守っていかないとならないですね」
小宮氏は町田市在住。横浜の街や人に強い魅力を感じ現在横浜で精力的に活動を展開。
活動の一貫として斉藤氏と推進している「ゆいともプロジェクト」について伺った。
ゆいともとは結=結ぶ、友=友達を意味し繋がりや結びつきを大切にしている。
プロジェクトは、斉藤氏の事務所を活用し子供からお年寄りまで、17~19時の時間を使い、小宮氏が弁当を提供するという内容だ。
多世代が交流できる居場所になることを願い立ち上げられた。
さらに、小宮氏はこれまで食の活動を通し多くの母親と触れる機会もある。
多数の母親から育ち盛りの中高生の食事についての、相談を受ける事が多いと話す。特にこの年齢の子供は、部活終わりから夕飯までの時間に、空腹となり手軽に使えるコンビニやスナック菓子などで簡単に済ませてしまう。その子供達の行為に、心痛する母親の声が多数小宮氏に届くという。
現代は働く母親が多く、少しでも負担軽減に役立てる事も目的の一つである。
プロジェクトの枠組みとしては、小宮氏が運営するサイト内でお弁当を注文できるコンテンツがあり、そこを経由しお弁当を発注。斉藤氏の事務所にお弁当が届くというシステムだ。注文した方はそこで食事をしたり、勉強をしたり、おしゃべりしたり自由に過ごすことができる。※お弁当を持ち帰ることも可能
子供や大人が集う場を作るので、「ゆいとも先生」といういろいろな事を教えてくれる先生が、勉強のサポートなど補助的な役割を担うことも検討していると斉藤氏は話す。
緑区で食を通じ多世代が繋がる場の提供が始まろうとしている。
清光社 青木さん
団体の自主事業としてコミュニティハウスや地区センターなどの飲食可能なスペースを借りることが出来れば持久的に利用することが叶うのではないか。
3人のまゆみさんをご紹介したセッションでは、地域高齢問題、子供、食とそれぞれが活動を展開する中で様々なニーズや課題に触れ、こうした地域事情についてみどり市民フォーラム。で共有し改善そして実現に向け着実に前進をしている。
また、緑区で強く明るく前向きな素敵な女性が活躍されていることに、喜びの声も多い。
今後共応援を続けていきたい。
開催日時 | 平成31年1月26日(土) 開会:15時 |
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会場 | 横浜ゆうふくの郷 横浜市緑区北八朔町2030-1(JR横浜線 中山駅 タクシーで約5分) |
お問合せ | 斉藤たつや事務所 〒226-0014 横浜市緑区台村町314-2F Tel 045-935-1315 Fax 045-935-1314 |